2016/09/25
介護の基礎技術の中でも排泄介助は欠かすことのできない技術です。介護を受ける人にとって、人の手を借りて排泄をしなくてはならなくなるというのは深く心が傷ついてしまうものです。そのことをよく理解し、介助の際は十分な配慮や様々な工夫が必要になります。
要介護者であっても自分で排泄できるようであれば、可能な限り自分で排泄できるように介助していきましょう。もしトイレまでの移動に時間がかかる場合には、便意や尿意をもよおしてからでは失禁してしまう可能性もあるのでタイミングを上手く見計らって早めに声かけをするのも効果的です。
トイレまでの移動が難しくてもポータブルトイレなどを利用すれば可能ということであれば、ベッドのそばまで持って行ってなるべく自分で排泄してもらうようにしましょう。
おむつの介助をされるのは誰でもつらいものですが、失禁してしまうのも自尊心が傷つくことなので、無理をさせてしまわないようにするのも大切なことです。
バランスをとるのは簡単ではないかもしれませんが、なるべく自分で排泄してもらうことができるよう、普段から排泄時間などを記録してパターンを把握しておくようにすると、トイレへ行くタイミングを合わせやすくなります。
既におむつを付けて排泄介助を受けている人でも、周囲の工夫次第で自力でトイレに行けるようになる場合があります。誰でも排泄介助を受けるのは嫌なものなので、自分でトイレへ行くということを目標としたリハビリにチャレンジするのも良い方法です。
排泄介助を受けている人の中には、自分でトイレに行かれないことで生きているのも嫌になるほどつらい気持ちになり、いつしか無気力になってしまうケースもあります。しかし、おむつを取ることができれば、失った自尊心を取り戻して前向きな気持ちで毎日の生活を送れるようになるかもしれません。
もちろん無理は禁物ですが、ご本人に排泄介助を受けたくないという気持ちが強くあるならば、何とかして自分で排泄できる方法を模索してみるようにしましょう。
どんなに頑張っても自分で排泄できない人は介助を受けるしかありませんが、そのような状況でいつまでも排泄介助は嫌だという気持ちを持ち続けてしまうと、排泄自体を恐れて飲食ができなくなってしまうこともあり、命の危険につながってしまいかねません。そのようなことを防ぐには、介助する側の配慮が何より大切です。
排泄に対して言われて傷つくようなことを言わないよう十分な配慮をしつつも、あまりデリケートに扱い過ぎず、ごく自然なこととして排泄介助をするという態度で接し、相手に恥ずかしさを抱かせないような雰囲気を作っていくようにしていきましょう。
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